ここに注意!高齢犬用介護ハーネス選び(歩行補助・寝たきり)

ここに注意!高齢犬用介護ハーネス選び(歩行補助・寝たきり)

介護が必要となった愛犬のために開発され、20年以上のロングセラー商品となった犬用介護ハーネス「アシスタントバンド」の製造販売元、ピンスタジオ東中野店より高齢犬向け介護ハーネスの選び方の注意点を紹介いたします。

 


 

高齢犬にも運動は大切

近年、ペットの長寿命化による高齢化は、人間以上のスピードで進んでいると言われます。動きがゆっくりになり、筋肉がたるんできたり目がにごってきたりと、少しずつ老化の兆しは現れてきます。

中でも大きな変化は、足腰の弱まりです。ピンスタジオにお越しになるお客様でも、気づいた時にはすぐに歩けなくなってしまった、というお話をうかがいます。高齢でつらそうだからと運動を控えることも考えてしまいがちですが、室内にこもりがちになると、ストレスもたまりやすくなります。老化進行を遅らせるためには歩いて外に出て、刺激を得ることが大切です。

しかし、足が弱くなってきているところで無理に歩かせたり、不自然な姿勢で運動させることでケガにつながることもあります。そんな時には「アシスタントバンド」のような犬用介護ハーネスを使って歩行や姿勢の維持をサポートしてあげることをおすすめします。

 

後ろ足をサポートできればいいの?自作で作ったものは?

高齢化によって弱るのは後ろ足からが多いと言われます。アシスタントバンドでも、もともと前側に持ち手のついたサポート方法をとってきましたが、特に高齢犬オーナーの利用が多くなるにつれ、後ろ足のサポートが欠かせないと考えて、取り外しのできる「持ち手1+1」タイプを開発しました。

現在はネットや動画などで、犬用の歩行サポート用具の作り方が公開されています。バスタオルやバッグを使用したものや独自でバンドを縫い合わせたものなど、種類もさまざまです。

自作される場合に注意したいのは、素材やサポートの方向や程度です。歩行時のちょっとした補助であれば、短時間使用で、常時身につけるものではないため、着脱のしやすさが大切と考えることもあるかもしれません。しかし柔らかく丸みを帯びた犬の腹部を強くしめつけたり、無理にもちあげるようなスタイルになってしまうと、犬の負担が大きくなってしまいます。

後ろ足が弱くなってきた時も、全身の筋力が衰えてきた時も、胴回りをしっかり支えてあげることが必要です。部分的に食い込むようなデザインや素材はなるべく避けて、犬の身体とぴったり触れる接点を広く大きく持つことが負担やストレスの軽減につながります。できるだけハーネスと犬の身体が多く触れるように選んだり工夫されたりすることが大切です。

弊社アシスタントバンドは、従来の人間用アパレルの経験を活かして犬用の立体的なパターンをオリジナルで書きだし、国内の職人たちが丁寧に縫製して仕上げています。

犬の衰えのスピードは予測ができません。足腰にふらつきを感じたら、その先まで見越して早めにしっかりとした補助用品を備えておくことをおすすめします。

 

持ち手とバンド

市販の犬の介護用ハーネスにもさまざまなタイプがあります。大きく分けると、長めで肩にかけられるくらいのストラップと、短めの手持ちのストラップに分かれます。特に小型犬の場合は、あまり短いストラップだと飼い主さんの姿勢に負担がかかるため、肩にかけられる長さのものを付けられると良いでしょう。(アシスタントバンド持ち手1+1には小型犬用の補助持ち手が付属します)

中型・大型犬の身体の向きを変えたり姿勢の補助をする時には、長いストラップでは持ち上げきれないこともあるので、しっかり持てる短めの持ち手タイプがおすすめです。

 

素材は何を選んだらいいの?

着用して運動することが前提の介護ハーネスの素材は、肌と接する部分の負担と通気性に十分考慮して選んでください。

高齢犬はストレスを感じやすく、肌も敏感になりがちです。また、状態の進行によりそのまま室内でも長時間装着したり、寝たきりになっていく可能性もあります。

私たちはさまざまな素材を吟味した結果、アシスタントバンドに通気性・吸水性・速乾性に加えて抗菌消臭性に優れたダクロン※(高品質ファイバーを使用した編み素材)を採用しています。布団の中綿などにも使用されることが多く、洗って清潔に保てることが人気です。※ダクロンは米国インビスタ社の繊維ブランドです

さらに編んだ素材を立体的なハニカム(ハチの巣 = 六角形)構造にすることで、厚みと弾力のある肌ざわりを保ちながら優れた通気性を実現しています。店頭で比較する機会があれば、ぜひ触れてみていただきたいです。

手作りの場合、素材の入手が難しいことと同時に、厚みがある生地を曲線を交えながら縫製するために高い技術が必要となります。ともすると瞬く間に足腰が弱ってしまうケースもあるため、何かあった時にすぐに用意ができるように機会を見て犬の胸回りなどの寸法を把握しておくことをおすすめいたします。

 

犬用ハーネス、サイズ選びのポイント

私たちピンスタジオの店頭でも、サイズ選びに悩むお客様は絶えません。さまざまな販売店さんのレビューでもサイズ選びにまつわるコメントが多く寄せられています。

アシスタントバンドなどの犬用介護ハーネスのサイズ選びの基本は胸まわり。ここを正確にはかって選んでいただくことがまず第一です。※胸囲を測る際は、前足の付け根から胸回りの一番太いところを測るようにしてください。

胸まわりを基準に標準的な着丈でデザインされていますが、胴か長めの犬種(ダックスフントなど)では、着丈が短めになってしまうこともあります。かといって、着丈にあわせて胸回りがぶかぶかになってしまうと、本来のサポート力を発揮できません。胸囲を小さめに選ぶことはもちろんNGですが、大きすぎることも避けたいのでバランスをとることが大切になります。はじめて装着する際には、その他足を通したり各所で肌のあたりや無理がないかどうか、ひととおり確認してあげてください。

バランスは個々の事情になってしまうので、なかなか値で表すことが難しいものです。もしお越し頂くことが可能であれば店頭での試着をおすすめしております。

※ピンスタジオ東中野店では、店頭でアシスタントバンド各タイプ・各サイズの試着を承っております。ぜひお気軽にお声がけください。

 


 

国内縫製で安心品質のアシスタントバンド。20年以上愛される犬用介護ハーネスのロングセラー商品です。

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