愛犬の"動き"が、科学になる日─世界初の研究にPINSTUDIOが協力しました


「あの反応」だけは、どうしても残せない

名前を呼んだときの、ぱっと振り向くあの顔。 おやつを見せたときの、そわそわした前足。 「まて」の合図に、じっと応えてくれるあのまっすぐな目。

写真も動画もたくさん撮っているはずなのに、あとから見返すと「そうじゃないんだよなあ」と思うこと、ありませんか。

うちの子の魅力は、姿かたちだけではありません。私たちのはたらきかけに、あの子が"どう応えてくれるか"。そこにこそ、その子らしさが宿っているのかもしれません。

実はいま、その「応え方」そのものを記録しようという研究が、世界で初めて動き出しています。 そしてPINSTUDIOは、その研究に協力させていただきました。

世界初、「人と犬のやりとり」を立体で記録する研究

東京科学大学とカーネギーメロン大学(アメリカ)の研究チームが発表した「InterPet4D(インターペット・フォーディー)」という研究です。

これまで世界中で、人と人、人とモノのやりとりを3Dで記録したデータは数多くつくられてきました。ところが、人と動物のやりとりを本格的に記録したデータは、驚くことにこれまで存在していなかったのです。

 

研究では、6メートル四方の撮影スペースを、同期した12台のカメラで四角く囲みます。そのうち8台をあえて床に近い低い位置に置くことで、わんちゃんの姿と、人の手元の動きをしっかり捉えられるように工夫されています。さらに参加者にはメガネ型カメラを1台装着していただき、「人から見た景色」と、そのときの声かけの音声も同時に記録されました。

記録されたのは、こんな場面です。

  • なでる、ふれあう
  • 「おすわり」などの指示を出す
  • 名前を呼んで呼び寄せる
  • 自由に遊ぶ

参加したのは、11犬種13頭のわんちゃんと、23名の方。人のほうはプロのドッグトレーナーが11名、ボランティアの方が12名という構成です。そして13頭のうち2頭は、まだしつけを受けていない子犬でした。

「上手にできる子」だけでなく「まだうまくできない子」も含めて記録する。そこに、この研究の誠実さがあらわれているように思います。

こうして集められたのは、合計161回のセッション、約683万コマぶんの記録。犬と人のやりとりを、これほどの規模で立体的に記録した例は、世界でも初めてのことです。

 

PINSTUDIOの役割は、「参加してくれるわんちゃん」を集めること

今回、私たちがお手伝いしたのは、主に被写体となるわんちゃんの手配でした。

一見すると、地味な役割に思えるかもしれません。でも実は、ここがいちばん難しいところでもありました。

研究に必要だったのは、ただ犬が集まればいい、ということではないからです。

  • さまざまな犬種・体格の子がバランスよくそろっていること
  • 慣れない場所、慣れない機材に囲まれても、リラックスして過ごせること
  • 飼い主さまが研究の趣旨をご理解のうえ、安心して参加してくださること

私たちは日ごろから、スタジオでたくさんのわんちゃんとご家族に接しています。カメラに囲まれた空間で、どうすれば怖がらせずに過ごしてもらえるか。どんな声かけなら、その子らしい表情が出るか。その積み重ねが、今回の研究のお役に立てたのだと思っています。

ご協力くださった飼い主さま、そしてわんちゃんたちに、あらためて感謝申し上げます。

 

「犬にとって無理のない撮影」は、研究でも同じでした

研究チームは、参加するわんちゃんに対してとても丁寧な配慮をされていました。

  • 嫌がることを無理にさせない
  • 押さえつけたり、拘束したりしない
  • 飼い主さまやハンドラーが必ずそばにいる
  • こまめに休憩をとる

これは、私たちがスタジオで大切にしていることと、まったく同じです。

PINSTUDIOが「一瞬で撮影が終わること」にこだわり続けてきたのも、わんちゃんに長時間じっとしていてもらうのは無理がある、と考えているからです。技術は、動物にやさしくあるための道具でもある。今回の研究に関わらせていただいて、その思いをあらためて強くしました。

 

その先にある、「動きごと残せる」未来

この研究が最終的に目指しているのは、人のジェスチャーや声かけに対して犬がどう反応するかを、AIが理解し再現できるようにすることです。

まだ研究段階の話ですが、この技術が育っていけば、いつか──

うちの子の「姿」だけでなく、「あの子らしい仕草」や「呼んだときの反応」まで、そのまま未来に残せる日が来るかもしれません。

PINSTUDIOの「Pet Time Capsule(ペットタイムカプセル)」は、まさにその入口にあるサービスです。複数台のカメラで全方位から一瞬を捉え、写真でも動画でもないかたちで「今、この瞬間」を記録します。

うちの子の"今"を、いちばんいい状態で未来へ贈る。 その技術を、私たちはこれからも磨いていきます。

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論文情報

InterPet4D: A Multimodal 4D Human-Pet Interaction Dataset for Pet Motion Generation

 東京科学大学 / カーネギーメロン大学

※本記事内の画像は、研究チームの許諾を得て掲載しています。

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